Medical Diet - GLP-1

薬で食欲を減退させる無理のないダイエット

GLP-1製剤は、食欲を抑制する効果により海外では肥満症の治療薬としても認可されている薬です。
※2023/8/7〜薬剤の出荷が制限されたため、一時的に新規の患者様の受付を中止します。また、これまでに当院で処方をされたことがある方も、前日もしくは当日の電話予約のみとなっておりますので、電話で予約・在庫確認をした上でお越し下さい。

GLP-1作動薬の効果

GLP-1作動薬には食欲抑制効果があり、食事の量を自然に抑えることで無理なく痩せることができます

GLP-1は食事をした際に小腸から分泌され、血糖を低下させるインスリンの分泌を促します。

インスリン分泌増加により食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。

海外の試験では、糖尿病でない肥満患者に使用した際にも有意な体重減少効果を認めています。

※日本国内では肥満に対する効能は承認されていません。

GLP-1作動薬の使用法・服用法

当院で取り扱っているGLP-1作動薬には、注射薬(マンジャロ・オゼンピック・ビクトーザ)と内服薬(リベルサス)があります。

注射薬は腹部の臍の周囲に自己注射をしていただきます(使用法については糖尿病治療経験を有する内科医が指導致します)。

マンジャロ・オゼンピックは毎週同じ曜日に注射していただきます。

マンジャロでは、まずは2.5mgを4回注射(4週間使用)します。その後、効果が不十分と感じた場合は4週以上の間隔をあけて2.5mgずつ増量することができます

オゼンピックでは、まずは0.25mgを4回注射(4週間使用)し、その後は0.5mgに増量して継続します。0.5mgを4回以上注射して効果が不十分と感じた場合は1.0mgに増量することができます。

ビクトーザは1日1回の注射薬で、毎日同じ時間に注射をしていただきます(何時でも構いません)。量は1週間以上の間隔をあけて徐々に増量し、効果を感じた量で継続していただきます。効果を感じる投与量には個人差があります。

リベルサスは3mgを30日間内服し、その後は7mgを継続します。7mgで効果が不十分と感じた場合は14mgに増量することができます。起床時に120ml以下の水で内服し、内服後は最低30分以上飲食や内服を控えていただきます。

GLP-1作動薬の副作用

吐き気や便秘・下痢などの消化器症状がでることがあります(1〜5%程度)。

消化器症状が出現しても、多くの場合は数日で徐々に改善します

ごく稀に低血糖や膵炎などが起こることもあります。

副作用の症状が強い場合は薬の減量や中断が必要なことがありますので、医師にご相談下さい。

その他の注意事項

糖尿病や癌などの病気をお持ちの方、妊娠中の方、極度に痩せている方は治療を受けられません。

注射の針は非常に細く短いので痛みはほとんどありませんが、稀に内出血することがあります。

注射製剤と使用後の針は自宅で廃棄せずにお持ち下さい。こちらで廃棄いたします。

約9割の方に効果がありますが、治療を受けられた方全員に必ず効果があるわけではありません。

3〜4ヶ月治療を行っても効果がない場合は中止をご検討下さい。

マンジャロの注射を忘れた場合は次回注射まで72時間以内であればそのまま注射して下さい

オゼンピックの注射を忘れた場合は次回注射まで48時間以内であればそのまま注射して下さい

ビクトーザの注射を忘れた場合は予定時刻から3時間以内であればそのまま注射して下さい

リベルサスの内服を忘れた場合は、その日は服用せずに翌日に内服して下さい