ボトックス治療の効果
当クリニックで保険診療で対応可能な疾患は、
- 顔面痙攣
- 眼瞼痙攣
- 腋窩多汗症(わき汗)
です。こちらの治療をご希望の方は脳神経外科を受診して下さい。
当院で自由診療でボトックス治療を行っている疾患には、
- 難治性頭痛
- 歯ぎしり
があります。
難治性頭痛に対しての作用機序は未だ不明な点が多いですが、ボトックスの成分が痛み物質の分泌を抑制すると考えられています。
歯ぎしりは、食べ物を食べるときに使う咀嚼筋が過度に緊張することが原因で起こっており、筋肉にボトックスを注入することで症状の改善を図ります。咀嚼筋の中で歯を食いしばったときに顎の外側で硬くなる筋肉は咬筋と呼ばれており、この筋肉の緊張を弱めることによる小顔効果もあります。
効果は2、3日〜2週間で現れ、通常3〜4ヶ月持続します。
ボトックス注射の方法
筋肉の状態を確認しながら、適量ずつボトックスを注射で注入していきます。通常、麻酔なしで行います。
効果が弱い場合は、治療後2〜4週間目に追加投与を行うことがあります。
効果が弱くなってきたら繰り返し注射をすることができます。繰り返し注射をすることによって効果があがっていくことがあります。
注射は資格を持った医師が行います。
ボトックス治療の副作用
注射の痛みの感じ方には個人差がありますが、強い痛みとは感じない方が多いです。
局所の反応として、かゆみや痛み、赤み、腫れ、発疹などがありますが、一時的なもので、注射した箇所の周りに限られます。
稀に強い腫れや内出血が起こることがあり、目立たなくなるまで1〜3週間かかることがあります。
治療当日はめまい等が出ることがあり、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作はご注意下さい。
その他の注意事項
全身性の筋肉の病気(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など)がある方、妊娠中の方、授乳中の方などは治療を受けられません。
妊娠する可能性のある女性の方は、治療中と最終治療から2回の月経を経るまでは避妊の必要があります。男性は少なくとも3ヶ月は避妊して下さい。
喘息などの慢性的な呼吸器疾患や緑内障のある方、薬を服用中の方は医師に申し出て下さい。
他の医療施設でボトックス治療を受けられている方は医師に申し出て下さい。
薬剤を準備する必要があるため、ご希望の方は事前に予約をお取り下さい。
治療を受けられた方全員に必ず効果があるわけではありません。